人は自由になったら旅に出る

自由になったらどうする?  という問いかけに対して、最も多い答えは旅行だろう。
旅行に行きたいけれど、いく暇といくお金がない。というのが、多くのひとにとっての現実なのだ。

仕事を定年退職したら、まず何をするか?  これも、普通は旅行から考えるものだろう。
テレビ番組は、グルメ番組か旅行番組にしておけば、まあ、ひどいことにはならないらしい。食べ物はよくわかる。人間にとって食は、もっとも根源的な欲求である。睡眠も根源的欲求だが、睡眠はテレビ番組になりにくい。ならないこともないけれど、たくさんの番組は作れないし、続かない。
旅行は、その食と同レベルの強さで、根源的な欲求を人間に起こさしめるのだ。
まあ、食う寝るというレベルは日本では当たり前のことなので、その豊かさを背景にして、この旅行熱があるのだろう。
衣食住がしっかり確保できたならば、人は旅行に行きたがる。なぜなのかを考えれば、それはやはり人の持っている好奇心が理由なのだろう。
人は単調作業を続けていると、必ず飽きる。同じことをやったり見たりしていたらあきるのだ。飽きるということは、見たり聞いたりしたことがないものに憧れるということだ。
好奇心がないと、新しいものに取り組めない。好奇心があった方が、どんどんと発展できるし、向上していくということだろう。そもそも自己実現ということも、好奇心の延長だ。その意味で、旅行は自己実現と通じるものがある。まだ見たことがない土地へ、まだ触れたことのない世界へ、人は恋い焦がれる。
旅行に行きたがるというのは、そういうことなのだろう。

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